福岡の結納
本来は結納は「ゆひのも」といって、両家を結びつけるという意味の言葉からきている日本古来の婚約の儀式のことを指します。
福岡での結納金の名称は小袖料、帯料、結納料、御結納の4つになります。結納金額の大よその基準は月給3ヶ月分を目安にすると良いとされています。結納品の品数は9品目(11品目の場合も)とされ、茂久録、御熨斗、寿恵広、小袖料、寿留女、子生婦、家内喜多留、賀慶鯛、御知家を指します。
福岡では、まず結納を納める前に行う儀式 「寿美酒」というものを婚約が決まったら大安吉日を選んで行います。これは酒一升、鯛一匹を仲人又は婿方の親が嫁方へ持参して伺います。これには一生一代の意味があるとされています。
結納当日(結納おさめ)は、婿方から仲人夫妻だけの場合よりも仲人夫妻と両親、本人で行く場合が多いようです。これを嫁方は両親と本人で受けることになります。郡部では、双方又は嫁方のみ親族代表が同席する事があるようです。
その時に出すお茶についてですが、「お茶をにごす」という意味から、煎茶は使わず、昆布茶や桜湯でもてなしましょう。これにお菓子を添えるなら、小さな干菓子や松竹梅などおめでたいものをかたどったものがベストです。
基本的に接待は会席料理で引出物は食品類が多いようです。また、御車料をつける場合もあります。その後、結納の2・3日後から1週間前後の日取りで近所や親戚の女性を招き、仕出料理などでもてなす、お茶見せ・お茶開(びら)きというものを嫁方では行うのが特徴的です。これには「娘は良縁に恵まれました。みなさまありがとうございました。」という婚約の報告と、感謝の意が込められた、結納披露を意味します。
反対に、結納に対する返礼はしなくて良いのですが、最近では引出結納をする事が多くなって来ています。熨斗、末広、袴料の三点又は酒料、魚料を付けて五点を返すのが妥当ですが、背広、時計、タイピンセット等の品物で返礼する場合の方が多いです。現金の返礼は少ないです。引出結納は、結納当日にする場合が一番多いです。
九州では少ないのですが、「家族書」というものを結納の時に双方で交換することもあります。これは家族の名前や続き柄、年齢などを記したものです。同じように親族書というものも交換します。
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